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広島、不安も残した交流戦…ジョンソン&ジャクソンをどう起用?

 

広島・ジャクソン(左)とジョンソン

 18日(日)の最終戦に勝てば「交流戦最高勝率チーム」の称号を獲得できた緒方広島だったが、ソフトバンクに敗れて無念の2位フィニッシュ。12勝6敗と同じ成績ながら、直接対決で負け越したため“V逸”してしまった。昨年(11勝6敗1分)を上回る数字を残してガッチリ首位をキープした一方、この成績でも2位・阪神に3差しかつけられていないのもまた事実。昨年は交流戦終了時で2位の巨人に6差をつけ、独走態勢に入っていた。阪神の健闘とも取れるが、25年ぶりのリーグ優勝へ一気に突き進んだ昨年ほどの怒涛の勢いはまだない。

 2年連続で春季キャンプの臨時コーチを務め、鯉のご意見番的存在の野球評論家・安仁屋宗八OB会長は、交流戦での広島の戦いをこう評価する。「丸ら主力がいつも言っていたが『今年こそ交流戦で優勝する!!』という強い思いを皆が持っていた。12勝6敗という数字はその表れ。最高勝率チームにはなれなかったけど、この成績は立派なものとワシは思っとるよ」。中継ぎから先発に回り、交流戦で3勝をマークした薮田や、チームトップの7勝を挙げている岡田ら若い投手たちが結果を残した。今年から先発ローテーションに入っている大瀬良、そしてプロ初勝利から3勝を挙げた4年目・中村祐なども台頭。ジョンソン、野村、中崎といった故障で離脱していた選手も復帰し、駒も一応揃った。そんな状況での好数字だけに同氏の評価もうなずける。

 ただ、リーグ戦再開に向けて不安も残した。9日の楽天1回戦(コボパ)で今季初勝利を挙げた左腕エース・ジョンソンが、復帰2戦目となった16日のソフトバンク1回戦(マツダ)では5回5失点KO。球威、変化球のキレ共に本来にはほど遠く、四球、暴投など自らの自滅で失点するシーンも見られた。この試合を球場で直接見た広島OBの野球評論家・横山竜士氏は「交流戦後を占う意味で注目していたんですが…状態が上がっていないのは本当に不安ですね」と話した。たとえ薮田や岡田らが今後もいい状態をキープできたとしても、経験不足は否めず過剰な期待は禁物。その意味でも、昨年の沢村賞左腕の“復肩”はリーグ連覇を目指す上で必須なのだが…。

 横山氏が「もう一つの不安」と指摘したのは、勝利の方程式の重要パーツであるジャクソンの調子落ちである。開幕当初こそ安定感抜群の投球を見せていたが、交流戦に入って急落。18日の最終戦を含め、登板4試合連続で失点するという結果で首脳陣の期待を裏切った。畝投手コーチは「このままでは勝ち試合には難しい」と配置転換を示唆しているほど深刻だ。横山氏も「昨年、今年と2年連続で勝敗に直結する大事なポジションを任してきた投手だし、何とか復調してもらわないと困る。(投げる)順番を変えてみるとか、何らかの工夫が必要でしょう」と指摘した。

 助っ人2人に不安を抱えながら、23日(金)から2位・阪神との直接対決3連戦に突入する。対戦成績3勝6敗と苦手な相手だが、圧倒的勝率を誇る本拠地マツダに迎え撃つ有利さはある。去年もリーグ戦再開の相手は阪神で場所もマツダ。そして結果は3連戦3連勝だった。大きな不安を払しょくして去年の再現ができれば。一気に連覇へ突き進めるが…。ジョンソン&ジャクソンをどう起用するか。緒方監督のお手並みを拝見したい。(デイリースポーツ・中村正直)

(提供元:デイリースポーツ)

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